中古車を購入する時には「納車整備」というものがつきます。

「納車整備」とは特別な解説も不要かと思いますが、読んで見たまま、「納車する際に行う車の整備」のことです。

ただし。これに過剰な期待は禁物というか、あまりアテにし過ぎないのが一番ということがあって、理由としては「納車整備」に明確な基準がないからです。

言ってしまえば「言ったもん勝ち」みたいなところで、各販売店や車の整備工場などが、それぞれ独自に線引きした内容で実施されているのが、この「納車整備」です。

正規ディーラーなどは、その点比較的安心して購入できると思いますが、中にはほとんど何もしていないにもかかわらず、納車整備費はきっちり請求するようなところもあるようです。

ディーラー系の中古車業者が全てこのような対応しているわけではなく、もちろん大部分の優良業者は、概ね法定12ヶ月点検ないしは6ヶ月点検に近い内容を実施するはずです。

しかし、基準もなければルールもない現状というのであれば、購入する側にもある程度の自衛が求められるのは、仕方ないかも知れません。

では実際に、このようなトラブルに巻き込まれないためにはどうするか?ですが、一番早いのはストレートに「納車整備とは、こちらではどのような内容で実施されますか?」と質問してみることです。

この時にスラスラ答えてくれれば大丈夫でしょうし、整備記録をお渡しできますよ、なんて言ってくれればベストです。

中には「車検付き」や「整備付き」として販売価格をうたっているのに、いざ納車という段階で整備費を請求するような二重取りをする業者もいるようなので、これでホイホイ払ってしまわないということも、ある種「自衛」だと言えると思います。

ただ、都度都度悪い意識が働いてこうしてるわけではなく、以前からの方法や慣例化してしまっているため、何の疑いもなくこうしている、という業者がほとんどではないかと思うので、諸経費をしっかり確認することが、お互いのためでもあるといえます。

 

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最終更新日 2025年5月12日